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「サンマを訪ねて三千里」しがないビジネスマンの悩み #サラリーマンあるある

ID:93|Lifeビジネス

ある日、真夜中に突然目が覚め、強烈な欲求が襲ってきました。

そう、「サンマが食べたい!」

思い立ったら吉日。押し入れの中から、釣り竿をとりだして、車で港へ向かいました。
家は山の中なので、1時間ほどで港に到着。

秋刀魚は岩壁では釣れないので、港の漁師さんで船を出してくれる人に交渉して4万円でやっと交渉成立。
海風が冷たい寒秋の寒さに凍え、荒波にゆられる事、1時間。船酔いし易いことに後で気づいて、吐くこと3回。

やっと漁場に到着。秋刀魚は流し網漁が一般的ですが、自分と家族の分で充分なので、ここは男の一本釣りです。

あたりがよく、1時間で5本つり上げたので、帰港へ。

漁師さんにも別れを告げて、家族の待つ自宅へ車で急ぎます。

途中、「大根おろしも欲しいよな」と思い立ち、家の近くで最寄りのスーパーへ。
大きな大根をかごに入れてレジへ。

と、その時、衝撃的な光景が目の前に!

「あ〜〜〜」愕然としました。

「特売!秋の味覚 あぶらののった旬の秋刀魚 98円(税込)」

なんてこった。

「今日の苦労はいったいなんだったんだ。5万円と10時間ちかく費やしたこの苦労が、家から3分のスーパーで98円で買えるじゃないですか!」


今の世の中、食べたいと思ったものが数分と数百円あれば、なんでも手に入る時代だったのです。
なんと、素晴らしい世の中でしょうか。


めでたし、めでたし。


と、


「そんなバカな」と思ったそこのあなたも、もしかすると同じようなことをしていることに気づいてないかもしれません。


平日は、毎朝6時に起床して、パンとコーヒーだけの朝食をすませ、余裕をもって7時に家を出て、最寄りの駅まで、真冬の寒い中を自転車をこぐこと15分。
体も温まって少し汗ばみつつも、ぎりぎり電車にセーフで乗り込み、電車に揺られること30分あたりで雲行きが怪しい。。。。

で、出ました!車両トラブルによる、安全点検のお知らせ。満員電車の中待ち続けること10分。さらにでました、やつが来やがりました。

そう、便意です。もう人生最大のピンチ。地獄です。

「やばい、漏れる、漏れる」と苦しむこと5分。そこに天使が舞い降りました。
「車両の安全が確認とれました、発車します!」のアナウンス。
次の駅ですかさず、途中下車。
トイレに駆け込み、ぎりぎりセーフ。「ここは、天国なのか」と思いたくなるでしょう。

そして、電車にまた乗って、なんとか8時半の朝礼にセーフ!

「朝礼とか意味あるの?」と思いつつも、今日の仕事を考えつつ、
朝礼が終わって、メールのチェック。

「あ〜〜〜」愕然としました。

「メールの確認なんて、家のパソコンでも出来るのに!あの苦労は一体なんだったんだ!」って。

そう、いまやインターネットに繋がっていれば、仕事の8割はパソコンの前で済んでしまう時代なんです。
そう、いまやインターネットに繋がっていれば、収入の8割はパソコンの前で稼げてしまう時代なんです。


ちなにみ、これは、3年前までの私の日常でした。

それにしても、いや〜なんと素晴らしい世の中でしょうか。

めでたし、めでたし。


と、

世の中そんなに甘くはありません。
次回は、「自宅ワーカーの地獄の日々」です。

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