ピカソや岡本太郎はデザインか？

＜デザインかアートか？＞

知らないといことが理由で、間違った認識をしてしまうことはよくあるし、そもそも知っていると思っていることが実は事実と全くちがっていることは多々あると思う。

私自身、以前絵画だけを観て、ピカソは、「デザインの極み」で岡本太郎は「アートの極み」だと思っていたが、時代や思想を読み解くとどうやらその認識が間違っているようだと思うようになってきた。

デザインの極みとは、瞬時にものごとの原理と道理を理解して、言い当てることのできる能力。またそれを、具現化できる能力。
感性によって描かれる線は、しかるべき道をたどり、そこを外れることはない。

アートの極みとは、この世に存在しないものであっても、瞬時に的確に想像できる能力。またそれを、具現化できる能力。
しかるべき道などない空間に、感性によって道を築く行為。

つまり、ピカソの絵は、目の前にあるものを緻密に観察して、それを単純な線と面で感性により再構成・設計したもの。
岡本太郎の絵は、目の前に無い頭の中だけのイメージを、単純な線と面により表現したもの。

と以前は解釈して、ピカソと岡本太郎の違いに納得していた。

が、

最近、多少の情報が入ったことによって、その両者に違いがあるようで、ない気がしてきた。




DESIGNALIKIE（デザインアリキ）のグラフィックデザイン製作
広告、パスター、TVCMなどシンプルなグラフィックデザインを制作します。
デザイン制作はこちら